2016年1月19日火曜日

晴れ ときどき とんかつ


「どうせ生まれてくるなら ライオネルリッチーみたいな顔で生まれて来たかった」 

と小4だったボクがつぶやいた

そして母親は 見たこともない表情を一瞬見せて ボクを殴った

それは母親に初めて殴られた瞬間でもあった

彼女は元々 そっち系のスキンヘッズだった


ボクは泣きながら 母親を睨みつけて 歌った

”ウィアーザワー ウィアーザチルドレーン”

ボクは 本当の意味で子供だった


それからボクは「We are the world」のカセットテープと
アイワのポータブルカセットテーププレイヤーを 
小さなリュックに投げ込んで 家を飛びだした

それが 初めての一人旅だった 



それから二十と数年 足の裏から耳たぶまで
しっかりと染み付いた放浪癖は 未だに取れないまま


チッポケな人生なんてクソ食らえだ! なんて思っていたそんな少年期

旅をすればするほど この星は 
無数の素晴らしき(愛おしき)チッポケな人生の集合体で

狭いと思っていたこの国は 思いのほか 広く

そして なんでもないような景色の中には 
果てしない物語があり それは誰かの故郷なのである

旅はいつも 多くを学ぶ


この前の年末年始もリュック一つ スケートボード一つ 体重83キロの体一つで 

旅をしてきた

松本→広島→福岡→熊本→鹿児島

博多で立ち寄った うどん居酒屋が忘れられない

帰り道で 見かけた 尾道の朝の景色がグッときた
思わず「あ」と声が出た


そんな旅の記録をまとめてみました



旅で思ったこと 美味しかったもの たくさんしゃべりたいこと
ここに書きたいことがあった気がするけど うちに帰ってお餅を食べたら
ほとんど忘れてしまったので

またなにか思い出したら お話しします


とんでもなく寒いから どんとの唄でも聴きます