2015年2月11日水曜日

ホットケーキは 温かいうちに食え

朝食に ホットケーキを食べて コーヒーを飲んで

それでもなんだか 物足りなくて


買っておいた あみじゃがの 封を開ける

思わず コカコーラのボトルも 開ける


朝からジャンクフードを摂取した その罪悪感 



それを抱きながら 今日という休日を過ごすことを 自ら選んだ



なんでもアリで 全ての自由を手にしたつもりで

なんの予定も入れていない 休日も

誰かが定めた「祝日」という ルールの上にあって


そうボクらが自由だと思っていることは

結局 誰かの大きな大きな手の中にあって ボクらはそこで踊らせているだけなのか  




「パンクならいいっしょ」 それが口癖だったあの頃は

どんなに非道なことをしても その言葉だけで すべてが許されると思っていた


学校をサボることも 公道でのスケートボードも 大音量で聴くSHAM69も
講義中に口ずさむダムドも 出会ったばかりの君にした突然のキッスも


「パンクならいいっしょ」 その言葉で片付けていた


入学金と授業料を支払ったことで得た 
なんの責任も背負わずに  何時に寝ても 何時に起きても
誰にもなにも いわれない その時間を


ボクは非道な行動することが 正当であるかのように生活していた



自由の意味をはき違えていた


好き勝手にやること 自分に甘えて生きることが 自由だと勘違いしていた


そんな自分主義な主張の 歌詞内容と
根本的に演奏出来ない楽器を ハチャメチャに演奏した その曲は
当然のように 誰からも評価されず 

終いには「天才にしかわかりっこない」「わかる人にだけ聴いてもらえればいい」

という言葉で 自分を慰め  結局 なにも学ぼうとも 努力もしようとせず


売れないチケット こなせないノルマを おばあちゃんからもらったお小遣いで 支払い

だれもいないライブハウスで 間違ったパンクミュージックを奏で続けた



ボクはただの 明日のスーパースターを夢みる甘ったれ野郎

略して スーパー甘太郎だった




結局 誰からも相手にされなくなって さみしくなり
自慢のモヒカンも 剃り落とし トゲトゲのベルトも捨て

流行りのストリートブランドを着て 再び友達の輪に飛び込んでみたけれど

もう誰も相手をしてくれなくなっていた 

(間違った)自由と代償に ボクは友達を失った



それまでの出来事を 泣きながら おばあちゃんに電話で 話した

最後に「でも パンクならいいっしょ?」と 尋ねると


おばあちゃんは 何も答えてくれなかった


ボクは 余計に泣けてきた 

ボクの得ようとしていたモノなんて ただの甘えだった




あの頃 わけもわからず聴いていた  スペシャルズのあの曲の その内容も


わかったのは ずっと大人になってから


生まれたところや 皮膚や目の色 政治的な思想 宗教的な思想
そんな違いや 差別を超えての 平等や自由を 訴え続けた 

ネルソンマンデラ氏が 解放されたのは 今から15年前


ボクは 師を知り 
自分のしてきたことの 恥や無能さに 気がつくのと 同時に
自由を得るためには 多くを学ぶことが必要なことを 学んだ


ルールや現実に 目を背けることは 自由ではなく
それと向き合った その先に 自由があるんだ



あみじゃがを食べた終えた その袋の底に 自由はあった

あみじゃがは とてもとても おいしかった

穏やかな朝食の時間と  コカコーラとあみじゃがを食べられるという その自由と 

その先の自由に 喜びと 感謝を


祝日も休日も どう過ごそうとも 自由なことに 喜びと 感謝を


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