ボクたち この街に住む人間は皆 今日も
空から降るものに ささやかな抵抗をして 生活をしている
雪かき という小さな抵抗をして
それは自然に逆らうというほどのものではなく
ただ起こる 自然現況に対して
人間が生きてゆくための 生き延びるための ただの作業
悲しいほど目の当たりにしてきた 自然現象には逆らえないという事実
どんなに地球を蹴飛ばしても 地球は反対に回らなかった
あの頃のボクは 何にでも逆らっていた
逆らっているつもりなっていた
「先生 なんで 白いごはんに白い牛乳なんですか?
これが日本の食文化なんですか?」
幾度 先生に楯突いても
給食でコッペパンじゃなく白いゴハンが出される日の飲み物が
牛乳から ほうじ茶に変わることはなかった
かといってボクは 牛乳は毎日しっかり飲んでいた
牛乳と白いごはんの 相性云々以前に 牛乳も ごはんも 大好きだった
食べる順番を 気をつけれて 解決できたことだった
そんなことは わかっていた
あの頃のボクは 大きな声を出すことが かっこいいことだと思っていた
「先生 なんで 毎年毎年ユニセフ募金なんですか?
その後の使い道が明確じゃないのに 募金出来ません!」
そんな逆らいも空しく 全校生徒から そこそこの募金が集まっていた
雪が降れば 雪をかく ということもよりも
知らぬ間に 何かに従っていることの 恐ろしさ
しかし それに気がついたところで
何も変わらない 変えられない 空しさ
牛乳は やっぱり白かった
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