2014年7月6日日曜日

チャーハン 餃子 ねぎらーめん

こんちゅるうす  かっくんです


30年生きてきて 初めてのことだったそうだ

ボクも 30年生きてきて  
30歳になってもカタ焼きそばを食べたことがないという人に 会うとは思わなかった


ボクらは 久しぶりに会った 二人きりでゴハンを食べるなんて 何年ぶりだった

7、8年前は 毎日のように遊んでいた
 
生活環境が変わって ボクらはすっかり会わなくなった

会わなかった理由は 単純にそれだけのことだった


7年の時が経ち 彼は いっしょにいる人も 聴く音楽も変わった

という話をした

環境や聴く音楽が変わっても 彼自身はなにも変わっておらず

相変わらず 誰の悪口もいわない 本物のいいヤツだった


彼はいつでも ボクの味方をしてくれた

昔 ボクのいないところで 彼はボクを守るために
先輩に楯突いたことが あったこという話を また誰かから聞いた


恐る恐る カタ焼きそばを つつく彼の姿を見ながら 
そんなことを思い出していた

そんな彼が今でも友達でいてくれること 
こうしてまたゴハンが食べられることを

うれしいと思うと同時に

そんな彼から 気づかされ 学び


そして そんな彼を裏切らないためにも

だらしなくて 気がつかなくて 気が利かなくて 

本当にどうしようもない自分を

少しでも成長させなければ と思った


恐る恐る食べたカタ焼きそばを 彼は「おいしい」と言った


ボクは 一口だけ食べさせた その「おいしい」カタ焼きそばを 


それから慌てて お皿を自分のところに引き寄せて

あとは一人で 抱え込むようにして 食べた


どんなに大皿に乗った 大盛のカタ焼きそばでも

ボクの器は やっぱりとっても小さかった

 

それでも彼は ボクの味方をしてくれる 本物のいいヤツなんだ

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