2014年7月23日水曜日

シケたハッピーターンのような ボクへ


こんばんちゅるうす かっくんです



「ボクの名前はエドゥガー・カズキ!30歳!探偵さ!」

小学生の頃 陣内孝則さんのドラマ「明智小五郎」シリーズにハマり
江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを読みあさったが 

アラン・ポーの 小説は読まなかった


「見た目は45歳!実年齢は30歳!頭脳は小学生!探偵さ!」


最近もまた知人に 実年齢を遥かに上回る年齢だと 思い込まれていた


昔 よく行っていた居酒屋の常連のおねいさんに
「見た目の年齢と実年齢が 一緒になってときに 誰でもハベラーになれるわよ」

ハベラーとは たくさんの女性をハベらかしたくなくても
自然とハベらかしていたという結果を招いていた というくらい
どうしようもなくモテてしまう時期 のことをゆうらしい


ボクはいくつになっても 実年齢が 見た目の年齢に追いつかないから
ボクはいくつになっても ハベラーになれない なれないんだ


そんなことは もっと若い頃に 諦めていたことだった


学生だったころ ほぼ初対面の男女が居酒屋に集まって
これからのボクたちワタシたちのことを フリートークをしながら
決めたり決めなかったりする 飲み会に誘われて行った


その頃ボクは スキンヘッドに黒ぶちメガネに
ボロボロのコンバースに トゲトゲのベルトをしていた 

思想が 少し偏っていた

お気に入りのデッドケネディズのかっこいいTシャツを着ていったが
そのTシャツについてツッコんでくるどころが 誰もボクに話しかけてこなかった


誘ってくれた友人に あとから聞いた話だが 
その日出会った女性たちに ボクは
「先生」とか「保護者」と呼ばれていたそうだ

先生(保護者)は 闘犬のような顔つきで ブルドッグをひたすらに呑み続けていた
みんなが楽しく笑っている話も どこを笑えばいいか ずっと解らないでいた


二次会は カラオケだった

みんな 大塚愛やORANGE RANGEを歌って盛り上がっている中

酷く 一人でただ酔っていたボクは 酔った勢いで
ニルヴァーナの「smells like teen spirit」を歌った

hello hello hello how low?
hello hello hello how low?
hello hello hello how low?


歌詞内容 そのすべてが そのときのボクの心境に ピッタリだったが
歌い終わったあとの カラオケ会場内も 寒いもんだった


気を取り直そうぜ!と だれから入れた「リンダリンダ」も
サビに入る前の 誰かの 「ハイ!ハイ!ハイハイハイハイ!」
という合いの手を 聞いたとたんに ボクは演奏中止ボタンを押した

ボクにとって「リンダリンダ」はカラオケで絶対盛り上がる曲ではなく
決して負けない強い力を一つだけ持つための曲だった


そんな散々な合同コンパの帰り道 誘ってくれた友人が

「お前も エグザイルとか 歌えるようになれよ」と言ってきた

「そんなん ぜってぇ聴かねぇし!」と ボクは言い返した

「それじゃいつまでたってもモテねーよ!」と 言い返されてたので

「好きでもねぇ歌 歌ってモテてもしょーがねぇし!」と言い返したら

結局 友人が黙り込んで ケンカにはならなかった


エグザイルがカラオケで歌えなまま30歳になり 
友人の言う通り未だに モテたことがない

そして30歳になった 今 
こうして昔を思い出し 気がついた

それは ボクがモテない理由は 顔が醜いことは置いておいて

エグザイルが歌えないことではなく
単純にボクはイヤなヤツだったいうことに気がついた
空気の読めない 協調性のない イヤなヤツだったことに気がついた

「全て謎は解けた!」「真実はいつも一つ!」


今更 気がついたって ボクの青春は 帰って来ない



「見た目は45歳!実年齢は30歳!頭脳は小学生!探偵さ!」




泣けと言われて ボクは笑った

子供の頃に解りかけてたことが 大人になってわからないまま

解っていたのは 胸のドキドキだけ


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