こんばんちゅるうす かっくんです
ちょうど日が暮れるころ帰宅した シャワーを浴びた
風呂場の窓が少し開いていて 少し寒かったことと 疲れていたこともあって
熱めのシャワーを浴びた瞬間 いつも以上の幸せを感じた
「いいないいな 人間っていいな」
日本の昔ばなしを アニメーションで楽しめた あのテレビプログラムの
あのエンディングテーマを聴くたびに いつも大きな違和を感じていた
あの曲がとってもキライだったを 急に思い出した
日が暮れて 家に帰って お風呂に入って あたたかい布団で眠る
そんな人間の生活を 熊の子供が見て
それを羨んでいる様子を 複数の人間の子供たちが歌う
人間主義な歌詞内容 どんな昔話よりも摩訶不思議な世界観で
なんだかキライだった
ジョンが聴いたらなんというだろうか 想像してごらん
と そんなことを思い出しながらも 温かいシャワーをかわいく浴びて
それからあったかい布団で眠る 30歳の男性が ここにいた
あんなに気持ちがいいと思っていたシャワーが
なんだか複雑な気持ちでいっぱいになった
いつかの出来事
素早い提供と 安価なフードメニュー そして何より美味い
ということを理念にしている 牛丼ショップでボクは 牛丼を注文した
注文をしてから 1時間経ち なんとボクのテーブルには
温かかったはずのお茶だけ 置かれていた
肝心の牛丼が 待てども待てども 運ばれてこなかったのだ
誰かを怒ったり 誰かを責めたり 誰かのせいにしたり 何かのせいにするのは
自分は弱さだったり 自分が強くなろうとしない そんな心の表れだということを
誰かから教わったばかりだった
だから ボクは 黙って1時間待っていた
だからこそ逆に 出来る限りの優しい口調で店員さんに「すみませーん」と声をかけた
そしたら店員さんが「はい?どうしました?」と
あまりに拍子の抜けた様な調子で答えたので
「ドンブリまだ来てません」と
思わず強い口調で言ってしまった ボクもまだまだ 心の修行が 足りなかった
と 思うと同時に 自分にも「怒る」という感情があったことを思い出した
長かった冬が知らぬ間に終わっていて
真夏なみの気温まで上がってから 雨が降った
熱せられたアスファルトが 濡れる匂いをかいで またなにかの記憶が甦る
プールに行きたいと思った
ラジオかなにかで流れた 大好きだったあの子が大好きだって言っていた あの曲
あの子は今 どこでなにをして なにを思っているのか
ボクが高校生のとき 隣の高校に スケートボードで通っている
名も知らぬ スケーターがいた
なんでもない昔話から その人が 今では名前も顔もよく知っている人だと知った
匂いや 味や 感覚や 感情や そう怒りでさえても
急に甦ったり 急に繋がった 瞬間の あの鼻の奥から脳に向かって
パっと醒めるような あの感覚って いいよね
という話が したかったんです
久々に買ったジンジャーエールを飲んだときは
こんな味だったっけな と思った
そんな気持ちを歌にしました 聴いて下さい
おやすみなさい
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