2014年5月13日火曜日

かりんとうとコーヒーのような 二人なのさ


こんばんちゅるうす かっくんです


「お元気ですか?お元気ですか? 未来のオレ 未来の君は」

フラワーカンパニーズの 『元気ですか』という曲を ふと思い出し 口ずさむ

シンガーソングライターを目指し 上京したときに 恋した あの子の顔が浮かんだ


お元気ですか? お元気ですか?


小学校にあがる前 おばあちゃんとお風呂に入っていたとき
大好きだったドラマ 銭形平次の主題歌を 歌ってたら

「あんた 歌が上手ね 歌手にでもなったら」とおばあちゃんに褒められ

その言葉を信じて 18歳のとき ギターと炊飯器を持って 東京で生活を始めた

有楽町線の 氷川台 という駅の近くに住んだ 

それから 雨の日以外は
氷川台の駅前 もしくは 平和台の駅前で ストリートライブをした

小銭を 投げてくれる人は一人もいなかったが ボクが頑張った

いつぞや 通りかかる
シャブ中で元有名プロデューサー もしくは 
サングラスをかけ ポルシェに乗った梅宮アンナ風の業界人に
声をかけられ 夢のサクセスストーリーが 
いつでも始められるように ボクが備えていた

誰よりも頑張っているつもりだった

ドン・キホーテでアルバイトもした 週4も働いた

パートのおばちゃんに「シャープペンの陳列がキレイね」と褒められ
ボクは 文房具売り場に力を入れた シャープペン陳列では 誰にも負けたくなった

シャープペン陳列に関して 他のアルバイトに声を荒げることもあった

ボクは 調子に乗っていた 


氷川台と平和台でストリートライブを始め 1ヶ月
ここにはもう敵はいないと 思い 成増へ行ってみた

成増駅は 急行も停まるので 予想以上に通行人が多くて ビビった帰った


ドン・キホーテに 新しい女の子の アルバイトが入った
背が小さく アイアンメイデンの古着のTシャツに リーバイスのジーパンと
少しボロけた コンバースを履いていて かわいかった

すぐに好きになった


ボクは シャープペンとボールペンの 陳列のポイントを一生懸命 彼女に教えた


バイト終わりには 
方向はまったく逆なのに「オレ あっちに好きなラーメン屋あるから」
とか言って 無理矢理いっしょに帰った

「オレ シンガーソングライターなんだ」と 得意気に
音楽の話を ずっとした


雨の日も 風の日も 風邪の日も ボクは ラーメン屋に行くフリをして
ボクは 彼女を 家まで送った

でもやっぱり 熱が下がらなくなってしまって バイトを1週間休んでしまった
熱や咳よりも 彼女に会えないことが辛かった


やっと出勤したら 彼女は 辞めていた


心配になって 彼女のアパートに走った
電気もついていない カーテンも閉まったままだった 

何日も  閉まったままだった

ボクはそれから 彼女のアパートの前でも ストリートライブをした
彼女が着ていた アイアンメイデンの名曲『鋼鉄の処女』を歌い続けた

彼女が アイアンメイデンのファンだと 信じていた


ポストを漁って 彼女の実家の住所を調べ 
彼女のお母さんに手紙を書いたら お母さんは 彼女の好きな食べ物を教えてくれた

ボクはすぐに 彼女の好きな麻婆茄子を作って 部屋のドアノブにかけて
その日は なにも歌わず 帰った 


とにかく彼女が 心配だった


氷川台駅 平和台駅 そして彼女のアパートと
ボクはストリートライブを 頑張った 

どんなミュージシャンよりも頑張っているつもりだった


ある日 ボクの アパートに スーツを着た男性が 尋ねて来た

ついにボクは スターになるための切符を手に入れた


はずだった

逮捕状だった


ボクは 花のお江戸で 御用となった



それから ボクの歌や優しさが 
ただの迷惑であったことを 理解するまで 長い年月が かかった


数週間後 上石神井のおじさんが 迎えにきれくてた
おじさんの車に乗ると おじさんは 赤飯のおにぎりをくれた
ボクは 泣きながら それを食べた

実家に帰ると おばあちゃんは カレーを作って待っていたくれた



裁判所で 彼女は一度も ボクに 目を合わせてくれなかった





そんな 男子なら 誰でも経験した事のあるような 
不器用で 甘酸っぱい 恋の思い出が 甦り 苦笑いをする

そんな 選曲で 明日の[有線5メートル]は 行きたいと思います



5月14日 水曜日 9:00PM11:00PMくらいまで
「有線5メートル」@ Give me little more.

今回の特集は
[恋のメロディ~恋する男子が恋する女子よりタチが悪い]

[有線5メートル]とは

松本市にあります 多目的バー『give me little more』にて

相方の大西と 音楽をかけたり お話をしたり

そんな なんとなくの選曲となんとなくのおしゃべりを
イベントスペースから バースペースへお届けする
たった5メートルだけの 有線放送

入場は無料となっておりますので
バーでゆっくりと お酒やコーヒーを
飲みながらお楽しみ下さい

来られない方はユーストリーム配信もしておりますので

アイフォーンやスマートフォンで ご試聴下さい

チャンネル登録 お早めに 

よろしくお願いします 頑張ります




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